白保サンゴ礁の白化を考える
白保にあるWWFサンゴ礁保護研究センターより全国に発信されたサンゴの白化の情報は、連日TVで取り上げられ温暖化の影響として多くの人々の関心を集めているようです。
8月22日サンゴの白化の何が問題であり、その対策としてどのようなことができるのかを考えながら海の中を見てきました。
海人やシュノーケル観光の皆さんは、1998年の大規模な白化よりもさらに被害が大きいのではないかと話しています。

サンゴの白化とは、サンゴが、体内に飼っている褐虫藻(かっちゅうそう)という藻類が、様々なストレスによりサンゴの外に出てしまうことによって起こるものです。

水中写真などで色とりどりの美しい姿を見せているサンゴは、実は体内にいる褐虫藻の色によりきれいな色となるのですが、その多くは石灰質の白い骨格とクラゲのような半透明のポリプからなってため褐虫藻がいなくなると白い骨格だけが見えて文字通り白化してしまうのです。

では、サンゴは白化するとどうなるのでしょうか?
サンゴは、イソギンチャクやクラゲなどの仲間の動物です。動物と言うことはもちろんエサを食べます。主に夜間、触手を伸ばして動物プランクトンなどを捕まえて食べています。
でも、動物プランクトンだけではサンゴが生きていくために充分な栄養を得ることができません。
そこで、体内に褐虫藻(葉緑素を持った藻類)を取り込み、この藻類が光合成によって作り出したエネルギーを主要な栄養としています。

つまり、白化(褐虫藻が体外に出てしまった状態)が長期間続くと栄養不足となって、サンゴは死んでしまうのです。
写真のサンゴは、白化して死んでしまったところから海藻が付着してサンゴを覆っています。
では、サンゴが白化してしまうほどのストレスとはどういったものがあるのでしょうか?
もう新聞やTVで説明されているのでご存知の方も多いと思います。
一つは、光の量です。農地や造成地などから流れ出る土砂などの堆積や水の濁りによるストレスです。サンゴが光合成により栄養を得ているということからも分かるように、光が届かなくなると白化します。
反対に、光が強すぎても大量の紫外線を浴びた場合、ストレスになるようです。
もう一つは、海水の質です。大量の雨が降り、海水の塩分濃度が低下しても大きなストレスとなりますし、化学肥料や除草剤などの化学物質が海へ流れ込むこともストレスになります。
もちろん、生活廃水や畜舎排水などによる富栄養化は、サンゴにとって良くないといわれています。
さらに、水温もストレス要因になります。沖縄の島々でみられるサンゴは造礁サンゴと呼ばれるサンゴであり、最も寒い月の平均気温が18℃以上の海域に分布しています。大体25℃~28℃が適温だとも言われています。
しかし、水温が18℃以下や30℃以上になるとやがて白化し、その状態が長期間続くとやがてサンゴは死んでしまいます。
現在の白保のサンゴの白化は、7月の高水温が原因です。
高水温になったのは、空梅雨と台風がこなかったためだといわれています。

しかし、いったん白化したサンゴも元に戻ることがあります。この写真のサンゴは、水温が比較的低い海底付近から濃い色に戻っています。
石垣島では8月に入り台風が立て続けに接近したことで水温が30℃を下回っており、サンゴの回復(新たな褐虫藻がサンゴの体内に取り込まれる)が期待されています。
現在は、場所や種によっては回復しているところもあるようですが、その一方で先の写真のように死んでしまっているサンゴも沢山みられます。

この写真のサンゴは、きれいな色に見えますが白化して色が薄くなっているところです。
おっと、そんなことを考えながら泳いでいるとピーの上まで来てしまいました。
ピーとは沖縄の言葉で、サンゴ礁の島独特の地形で沖合いに白波の立つ場所です。サンゴが隆起し防波堤のように島を取り囲んでいるところです。

ここのサンゴも白化していますね。
波あたりが強く、常に水が攪拌されているので水温は高くないのかと思いましたが、やっぱり白化しています。ほかよりも浅くなっているので水温上昇が激しかったかもしれません。

波あたりの強いピーを越えてピーヌフカにたどり着きました。
ピーから外洋へ海底が落ち込んでいく斜面です。
パッチワーク状にびっしりとサンゴがついています。
でも、ここでも白化が目立ちます。
サンゴが白化し、その多くが死んでしまった1998年。
それに匹敵するか、上回る被害が出るのではないかと言われている今回の白化ですが、サンゴの死滅は私たちの暮らしにどのような影響をもたらすのでしょうか?
次は、サンゴがなくなると何が困るのか?について考えてみたいと思います。
8月22日サンゴの白化の何が問題であり、その対策としてどのようなことができるのかを考えながら海の中を見てきました。
海人やシュノーケル観光の皆さんは、1998年の大規模な白化よりもさらに被害が大きいのではないかと話しています。
サンゴの白化とは、サンゴが、体内に飼っている褐虫藻(かっちゅうそう)という藻類が、様々なストレスによりサンゴの外に出てしまうことによって起こるものです。
水中写真などで色とりどりの美しい姿を見せているサンゴは、実は体内にいる褐虫藻の色によりきれいな色となるのですが、その多くは石灰質の白い骨格とクラゲのような半透明のポリプからなってため褐虫藻がいなくなると白い骨格だけが見えて文字通り白化してしまうのです。
では、サンゴは白化するとどうなるのでしょうか?
サンゴは、イソギンチャクやクラゲなどの仲間の動物です。動物と言うことはもちろんエサを食べます。主に夜間、触手を伸ばして動物プランクトンなどを捕まえて食べています。
でも、動物プランクトンだけではサンゴが生きていくために充分な栄養を得ることができません。
そこで、体内に褐虫藻(葉緑素を持った藻類)を取り込み、この藻類が光合成によって作り出したエネルギーを主要な栄養としています。
つまり、白化(褐虫藻が体外に出てしまった状態)が長期間続くと栄養不足となって、サンゴは死んでしまうのです。
写真のサンゴは、白化して死んでしまったところから海藻が付着してサンゴを覆っています。
では、サンゴが白化してしまうほどのストレスとはどういったものがあるのでしょうか?
もう新聞やTVで説明されているのでご存知の方も多いと思います。
一つは、光の量です。農地や造成地などから流れ出る土砂などの堆積や水の濁りによるストレスです。サンゴが光合成により栄養を得ているということからも分かるように、光が届かなくなると白化します。
反対に、光が強すぎても大量の紫外線を浴びた場合、ストレスになるようです。
もう一つは、海水の質です。大量の雨が降り、海水の塩分濃度が低下しても大きなストレスとなりますし、化学肥料や除草剤などの化学物質が海へ流れ込むこともストレスになります。
もちろん、生活廃水や畜舎排水などによる富栄養化は、サンゴにとって良くないといわれています。
さらに、水温もストレス要因になります。沖縄の島々でみられるサンゴは造礁サンゴと呼ばれるサンゴであり、最も寒い月の平均気温が18℃以上の海域に分布しています。大体25℃~28℃が適温だとも言われています。
しかし、水温が18℃以下や30℃以上になるとやがて白化し、その状態が長期間続くとやがてサンゴは死んでしまいます。
現在の白保のサンゴの白化は、7月の高水温が原因です。
高水温になったのは、空梅雨と台風がこなかったためだといわれています。
しかし、いったん白化したサンゴも元に戻ることがあります。この写真のサンゴは、水温が比較的低い海底付近から濃い色に戻っています。
石垣島では8月に入り台風が立て続けに接近したことで水温が30℃を下回っており、サンゴの回復(新たな褐虫藻がサンゴの体内に取り込まれる)が期待されています。
現在は、場所や種によっては回復しているところもあるようですが、その一方で先の写真のように死んでしまっているサンゴも沢山みられます。
この写真のサンゴは、きれいな色に見えますが白化して色が薄くなっているところです。
おっと、そんなことを考えながら泳いでいるとピーの上まで来てしまいました。
ピーとは沖縄の言葉で、サンゴ礁の島独特の地形で沖合いに白波の立つ場所です。サンゴが隆起し防波堤のように島を取り囲んでいるところです。
ここのサンゴも白化していますね。
波あたりが強く、常に水が攪拌されているので水温は高くないのかと思いましたが、やっぱり白化しています。ほかよりも浅くなっているので水温上昇が激しかったかもしれません。
波あたりの強いピーを越えてピーヌフカにたどり着きました。
ピーから外洋へ海底が落ち込んでいく斜面です。
パッチワーク状にびっしりとサンゴがついています。
でも、ここでも白化が目立ちます。
サンゴが白化し、その多くが死んでしまった1998年。
それに匹敵するか、上回る被害が出るのではないかと言われている今回の白化ですが、サンゴの死滅は私たちの暮らしにどのような影響をもたらすのでしょうか?
次は、サンゴがなくなると何が困るのか?について考えてみたいと思います。
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