新しい花嫁



一ヶ月前に嫁入りの話しをした。
写真を探しながら、半年前に花嫁になった彼女を思い出した。
彼女は白保育ち、結婚相手も白保人(1771年の明和の津波で生き残った家の子孫だ。)
白保では久しぶりに、花嫁の家から花婿の家まで歩いて、花嫁行列が行われた。
その日も白保らしく賑やかな花嫁行列になり、花嫁道中に友人達が
仮装した猿やミニ旗頭が登場した。
そして、彼女も新しい家に入る時、火の着いた藁の束をまたいだ。
その時の事を彼女に聞いて見た。
「藁をまたいで、爆竹が鳴った瞬間驚いたが、意味を聞いて、こんなにも私を大切に思ってくれるんだと嬉しかった」と、話した。
かつて、人々は疫病や災害を恐れ、自然に対して謙虚であり、畏敬の念を抱いていた。
彼女もその事を、またいだ瞬間に感じて取ってくれたのだ。
また、ひとり白保人が育ってくれた。
今でも、この儀式を残してくれたことに感謝する。
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